ヒマヒマ検察庁で無実の主張

検察庁で無実の主張。日本の法治国家・実地体験 10




霞ヶ関1丁目にある「墨田分室仮庁舎」。
墨田区錦糸町よりも、どうせ出頭するなら、霞ヶ関のほうが格上っぽくていいよ
ね。仮庁舎なんていわずに、そのまま霞ヶ関にいついてしまえばいいのに。

ちなみに錦糸町時代のショボイ庁舎はコレ。やはり霞ヶ関のほうが趣きがある。
違反者の行くべき部屋への道順は、祝田橋交差点のヘンピなところからもあり、
非常にわかりやすい。東京の大都会の中で、たった1つの部屋への順路がこれほ
ど丁寧親切に表示されているのは珍しいかも。建物の中に入っても、コースが曲
がるたび、階段を上がったりするたびに表示があるんだよ。



2005年7月11日、08:49、
受付窓口に「交通違反通告書」を提出。

窓口の向こう側で、書類棚が乾燥機のようにグルグル回転していた。
そこに、私の違反切符があり、通し番号で探しているようだ。

調室へ行く経過については、この連載の前のほうで何回もやってるので省略して
おこう。

待合室には、8人がいたが、私と同様の目的で待っている人は、4人だったよう
で、09:02に調室に呼ばれる。


警官の書いた書類を読み上げた後、供述書の作成にすぐに取り掛かる。

こちらの趣旨は、おおよそは以下の感じ。

観光バス約5台が左側に停止していたため、信号待ちか、別の用件で止まってい
たのかがわからず、右側をバイクで追い越したことを言う。路線バスであれば、
バス停でないところかどうかで判断できたが、観光バスだったので。

1台目の観光バスの後ろに来た時点で、これらのバス列は歩行者待ちであること
がわかったので、1台目バスの後ろに入る際に白いラインを跨いで車線変更した。

警官は、自分の姿を見て、バイクの私が逃げるようにバスの後ろ側に左折したと
思い制止してきたようだ。そのため、交通違反切符を切られるものではなく、職
務質問か注意勧告ていどだとおもっていたのだが、警官は、なにがなんでもとい
う態度で切符を切ったので、「切符を切られるような違反はしていない」と申
し立てするためにここへ来た旨を伝える。

「テロ対策特別警戒の一環かな」くらいに思ったんですけど、なにがなんでも交
通違反にしてしまおうとするとは、ってところですね。

面接官は、そのままスラスラと供述書に書いていき、私の申し立てになにも質問
や疑問を挟むことはなかった。最後に氏名の署名とハンコである。ここで、指紋
取るれたくない人は、ハンコを忘れずにもっていくことだ。

終了は、09:17。
待ち時間、13分、供述書作成に14分。あわせて27分。
中野坂上交番の警官に57分もつきあわされたのと比べると、かなりイメージい
い。警察はてれてれとトロくて、検察はテキパキ。イメージとは逆だね。


最後に「裁判はここですか?」と訊くと
「この裏です。起訴になって呼び出しがあればですけどね」
とのこと。

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