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連載7の図から想像がつくように、交番前の警官は、左側から赤線のようにバス の前に走ってきて、我らのスーパーカブを止めた。 そして道路逆側の交番に連行され、尋問が始まるのである。 当然ながら、違反切符を切られるほどのキケン行為はしていないと主張するのだ が、警官氏は「警官が違反と決めたんだから切符は切る。素人が勝手に法解釈を するな」とのこと。 しかたないので供述書を書くことになる。 供述書を書くシーンについては、この連載ですでに何回か述べているので繰り返 すことは避ける。ただ、今回の供述書は、警官の質問事項に私が回答するという 形式を取っていた。 箇条書きの質疑応答形式で7つほどの質問事項が列挙された。 1、なぜ、左折したのか? 2、なぜ、途中まで直進車線を走ってきたのか? 3、スピードは何キロ出していたか? などなど。 写真区分ラインは黄色ラインではなく白なので、斜線変更違反ではない。 「安全運転義務違反にはいるのか?」と訊くと、そうでもない。 |
正面の縦長の建物が中野坂上交差点の交番。 ちょうど、スーパーカブが制止されたあたりの地点に今もスクーターがいる。 (翌日撮影) 警官曰く 「警官を見て、逃げるように左折したからだ」と言う。 つまり、交通法規とは関係なく、怪しい奴と期待して捕まえたようだ。 そういう言葉で明確には言わなかったが。 確かに、左折するバスの直前横断をして走りこんできた警官の動きには気合を感 じる。 それなのに、なにも成果にならないのではおもしろくないので、なんとかして交 通違反にしたようだ。「右左折方法違反」という形で。 だけど、「どのように違反なのか」の説明はない。 さて、いかにヒマヒマな私でも、用件があって走っているのであって、警官ほど ヒマではない。ここで「あーだこーだ」と反論すると、警官は時間引き延ばしに かかって民間人の実生活に実害を与える作戦に出ることは明らか。そして、その 結果として違反が免除されるわけではない。 というわけで、とっとと供述書を素直に書いてもらった。 (供述書は警官が書くのであって民間人に書く権利はないようだ) しかし、警官としては、ここで民間人に時間の無駄使いをさせて実害を与えなけ ればならない。とっとと供述書が終わってしまっては職務怠慢ということになる のだろうか。 「このヘルメットはジェット型というのですか?」 「その眼鏡は普通の眼鏡ですか?」 「フレームは緑ですか?」 「ズボンの色は、これページュですかね」 という感じで、右左折方法違反とはまったく関係のなさそうな尋問が始まった。 しかも、ゆったりのんびりとした口調で。 当然、私の回答をゆっくりとメモ書きしている。 そう、ここからが長いのだ。 (以降に、乞うご期待) そして、この警官の作戦の効果あって、ある大手企業が経済的実害をちゃんと蒙 ることになる。 |
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