入場者3万5千人を記録した、川崎市岡本太郎美術館「ゴジラの
時代」展の企画者、同美術館学芸員の大杉浩司氏が、9月21日に
シュールレアリズム画家の故高山良策画伯邸を訪れた。
故高山画伯は、画家としての功績に加え、『ウルトラQ』、『ウ
ルトラマン』などの初期ウルトラ・シリーズの怪獣や、『大魔神』
の造型を手がけたことで有名な、伝説の異色芸術家だ。
高山画伯は1982年に没したが、高山夫人は今もご健在で、怪
獣ファンや美術関係者を温かく迎えてくれる。
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高山画伯が生前愛用した彫刻刀。
怪獣の目の周りや、シワや足の裏の
模様をつけるのに使った貴重な遺品。
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高山良策のイニシャル、
Rの文字が彫り込まれている。
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幾多の怪獣の生誕地訪問を望んでいた大杉氏は、1960年半ば
に『ウルトラマン』の撮影に使用された、ホンモノのゴモラ アボ
ラス、バニラの頭部や、高山画伯が描いた怪獣スケッチを目にして、
大感激!(版権の問題でアップできないのが、残念)
さらに、伝家の宝刀ともいうべき、怪獣制作にも使用された、高
山画伯愛用の彫刻刀も披露された。
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神妙に伝家の宝刀を
手にする大杉氏。
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岡本太郎夫人とも面識のある高山夫人は、ゴジラ、ウルトラマン、
怪獣、岡本太郎、アートと、大杉氏を相手に話に花を咲かせた。そ
の知識と話題の広さは、半端ではない。
この夫人にして高山良策あり。
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高山画伯の代表的な
立体作品「テトラポッド」
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高山画伯の立体作品が無造作に
転がる、高山邸の庭。
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結局、夕食までごちそうになり、夜9時まで歓談。
「今日、お話を伺って、高山さんは、岡本太郎に似ているところがあると
感じました」としみじみ語る大杉氏でした。
(撮影・報告:常岡チエコ)
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