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ロシア軍地上攻撃機スホーイ25によるチェチェン部隊への爆撃は、 連日続いていたが、なかなか、その撮影が難しかった。それは、ちゃんと、チェ チェン部隊に近いところに爆弾を落としてくれないからだ。 というわけで、カトケンは、鉄塔の上に登って、広く分散するダメダメ爆撃の 着弾爆煙を俯瞰して撮ることにした。 すると、命知らずのチェチェン兵が「おーい、そんなところに登ってるとロシ ア軍機に狙われて危ないぞー」みたいなことを言う。「ロシア軍機の爆弾は狙っ たところ以外へ飛んでくから大丈夫」と返すと、納得してくれた。 とはいっても、カトケンはロシア語喋れないので、セルビア語で返したのだ。 どのくらい通じていたのだろうか。たぶん通じてないんじゃろう。 そして、やっと、撮れた瞬間写真ががこの1枚。 自分を標的にして待って、やっと、約100〜150メートルのところに着弾し てもらえました。 1995年2月中旬。 グロズヌイ南西部。シャミールバサエフ部隊支配地域にて。 |