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チェチェン・グロズヌイ攻防戦。前日までのチェチェン側制圧地域に潜入して きたロシア狙撃兵を駆り出す戦闘。部屋の中に動きを感じる窓を見つけたら即そ こに連射を浴びせる。目の前のこの兵士は、3連射で全弾を撃ちつくしてしまった。 ビル街では敵味方の距離が近い、この緊張感が市街戦の魅力。だが、魅力あり すぎてパニックることもあるため全弾撃っちゃったりする。こういうパニクりが あったので、戦争映画にありがちの市街戦らしい市街戦でした。 |
キケンな遊び大好きなカトケンも、さすがに、この狂気のチェチェン兵からは離 れてしまった。ロシア兵が潜む市街戦で、この突入は決死隊そのものじゃろ。 チェチェン兵も誰も彼についてはいかず建物の陰から遠巻きに援護射撃体勢。逃 げたのはカトケンだけではないのだよ。 しかしなぜか、狂気の彼には弾は当たらなかったようで、跳弾による軽傷だけ だった。これだから、戦争ってのはやってみなきゃわからない。彼もかなり緊張 していたのかほとんど棒立ちだった。なのに当たらなかったのだ。こんなムチャ クチャな奴でも当たらないんだから、当たりたくないよなぁ。 1995年2月中旬。グロブヌイ南西部。 |