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ライブドア株主として損害を被った人は東長崎機関の友人にも複数いる。そんな株主氏たちの中には、株で負けたことの恥の上塗りをしたくないと、賠償請求の裁判に臨まなかった人もいる。しかし、この本の論調によると、そのように「恥の上塗り」と思うことは、株式市場というものが粉飾決算などの騙し行為があって当然のブラック業界だと認めていることになる。 |
ライブドア株主約22万人のうち訴訟に踏み切ったのは約3千人。1審の和解額で妥協した人もいたが、2審以降まで戦った者は、かなり完全勝利に近い額で損害賠償を勝ち取った。日本の一般人には「裁判なんて負担が大きいし」と避ける方が賢いという価値観があるが、今回のは戦い抜いた側が果実を手にできた良い前例となった。警察の腐敗と戦い続ける寺澤有(インシデンツ社長)が、権力と戦うことへ誘惑する書だ。日本も「戦わない者に分け前ナシ」の時代に突入しているかもね。 |