活動元通信アナリストの眼

人民解放軍の主張



既に多くのメディアで報道されているように9月9日に中国のGoogle検索サイトが閉鎖
された。9月に入ってから、中国の各種新聞のサイトで、有害情報にあふれるイン
ターネットの清掃作戦の必要性の主張を見かけてはいたが、それがGoogle閉鎖にエス
カレートしてしまったとは驚きである。思い出すのは去年の8月。タリバンがイン
ターネット全面禁止命令を布告した後、同時多発テロが起こったのだ。なんか嫌な感
じだ。

米国でもっとも認知度が高い検索サイトGoogleの閉鎖は、インターネットが象徴する
(とされる)民主主義・言論の自由・正義に宣戦布告をしたようなものだ。そして開
放発展に反対する旧守勢力に象徴されるのは、だいたいの国において軍隊である。人
民解放軍兵士が毛沢東の写真を掲げ、ケ小平、マグドナルド、コカコーラ、そして
Google追放!と叫ぶ姿って絵になるだろう。でも人民解放軍のオフィシャルサイトを
見てその期待は完全に裏切られてしまいました。

私のつたない中国語で、サイトの内容が完全に理解できたわけではないが、こんなこ
とが書かれているような気がする。9月10日付けのトップの記事は、軍隊に市場原
理を導入しようという提案である。記事は、江沢民主席は、強い技術力を持つ軍隊を
建設しよう、そしてその鍵は人材であるとおっしゃった、というヨイショに始まり、
新しい時代においては軍は知識技術水準が高く保たなければならず、優秀な人材を獲
得しなければならない、かつ世界の軍事情勢は猛発展しているという分析。中国の
WTO加盟により、人材流動化はグローバル化する。そんななかで優れた人材を引きつ
けなければならない。軍に能力主義、競争を導入してやる気を喚起しよう。とにかく
軍は現代化しなければならない。

以上、翻訳ではなくて誤訳になっていたらごめんなさい。当サイトはここです。
www.pladaily.com.cn/


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