ガンマニアにSOS


ボスニア戦争時、ブルチコ最前線で、セルビア人民兵が
使っていたハンドメイドのショットガン・ピストル。

国際派ガンマニアの青木祐二さん、詳しいこと教えて。
ガンマニア青木祐二氏と、彼の知り合いの
銃器専門家たちからの分析結果が入りました。


機種については、はっきり言ってわかりません。
ただ、近隣の軍などで使用しているシグナルピストル(信号拳銃)をベースにし
て改造したものなのは間違いないでしょう。
シグナルピストルってのは地味な機材なので、自分も殆ど資料は持っておらず
機種まで判りません。専門の洋書でも購入しないと入手のしようも無いし。

こういう銃に使用される信号弾は大抵20mm程度の規格なので、散弾実包より
わずかに大きいサイズのため、チューブ状のアダプターを製作してバレルに
挿入固定すれば簡単に口径変換が可能になります。

欧米の軍装マニアの間では、入手の難しい軍用信号弾でなく、散弾の空砲を
使用して「戦争ゴッコ」的なイベントで射撃するために、同様の改造をするのは
珍しくありません。
(この場合は実弾が撃てないようにインサートやチョーク等を入れる)
ショットシェルのプレッシャーは通常のライフル弾などと比較すると低圧なので、
実弾でもこういう簡便な改造で射撃できるのでしょう。

かなり銃身長が短いので、それこそ目と鼻の先のような距離でないと、ショット
パターンが拡大しすぎて有効な威力は無いものと思われますけど、咄嗟の反撃・
牽制用とすればある程度の実用性はありそうです。
10m以内であれば、絶対撃たれたくないシロモノです。(戦場でそこまで接近す
るというケースは、室内戦でもないと考えにくいですが・・・)

まあ、普通の拳銃より嵩張る割には有効性に疑問もあるので、あくまで代用品的
な武器ですね。